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共通論題テーマ日韓経済経営の未来志向を探る

開催日時:2021年8月21日(土) 13:0018:00

開催方式:ZOOMによるオンライン開催

<プログラム委員会>

委員長:井村進哉(中央大学)

副委員長:臼木智昭(秋田大学)

委員:鳥居伸好(中央大学)、姜英淑(東洋大学)、金明中(ニッセイ基礎研究所)、黄八洙(浜松学院大学)、権五景(長岡大学)、内橋賢悟(横浜国立大学)、小熊仁(高崎経済大学)、丁圏鎭(青森公立大学)

実行委員長:辺成祐(近畿大学)

主催:東アジア経済経営学会

共催:韓日経商学会

 2021年度国際学術大会趣旨文

鞠 重鎬(クック ジュンホ)(東アジア経済経営学会会長)

 東アジア経済経営学会2021年度国際学術大会も、COVID-19による世界的パンデミックの影響を受け、昨年度の大会に続き、ZOOMミーティングによる形式で行われる。コロナ禍の終息が見通せない中、新たな段階に入ったとされるグローバル規模での気候変動、激しいスピードでのDX(デジタル・トランスフォーメーション)と企業ガバナンスのあり方、新エネルギー開発の進展、巨大プラットフォーマーの出現とその規制論議、グローバル規模での財政・金融システムの対応・論議など数えきれない課題への具体化が問われている。論点は多岐にわたるが、今回の共通論題では、「日韓経済経営の未来志向を探る」とし、基調講演と三つの報告が行われる。

 朱丙起(ジュビョンギ、ソウル大学校)氏の基調講演「Climate Emergency and Just Transition」では、温室効果ガスの過大排出による気候危機を共有地の悲劇の事例であり、国際的な強制機構なしには解決できない囚人のジレンマとして捉える。多くの貧しい国は経済開発のためのより多くの化石エネルギーを「生産」に投入せざるを得ず、そうして生産されたものを「消費」する豊かな国は化石燃料をエネルギー源にして成し遂げた既得権を放棄しようとしない。貧国と富国との機会と既得権の格差はあまりにも大きく、両者間の利害齟齬の溝もそれだけ深い。講演では、国や地域間の公正な温室効果ガス排出権の割り当ての問題、国際条約の方向、既存の京都議定書やパリ協約、日韓の取り組み方について議論する。

 基調講演の後、日韓経済経営の未来志向の模索に係わり、日中韓の立場から3名の発表を行う。本学会が多様な専門の学者達が幅広い分野の話題を議論するだけに、今回の発表も違う視点から未来志向について模索する。共通論題の最初の山田恭子(近畿大学)氏は、「誠信交隣 - 文化理解と知新精神」について発表を行う。その見出しとして言えることは、「日韓関係において最も大切なことは先入観を持たず信頼関係を築くこと」であろう。それは、すなわち雨森芳洲の提唱する「誠信交隣」であると言えよう。「誠信交隣」とは一言で言うならば、「互いに欺かず、争わず、真実をもって交わること」である。雨森芳洲はとりわけ、事実を文書記録し保管することや文化理解の大切さを述べている。その見方は、現代の日韓経済経営における国際戦略にも通じるところがあろう。

 二番目の共通論題の発表者は、陳建安(チンケンアン、中央大学)氏であり、氏は「中国から見た日韓経済関係深化の可能性」について発表を行う。主な発表の内容は、日本と韓国の経済連携の基礎条件を考察することである。中でも、日韓の産業協力の現状を確認し、東アジア地域において、両国の緊密な経済連携による産業発展の協同効果と経済成長の促進効果がまだ充分に発揮できていないことを指摘する。その上、両国の産業協力の制約要因を分析し、経済連携関係を一層深化させる可能性とその政策課題を探る。

 最後の共通論題の発表者である李鴻培(イホンベ、東義大学校)氏は、「韓日間輸出規制の波及影響と解決方策」について発表する。2019年8月に発生した日本の対韓国半導体(素材・部品・装備)の輸出規制の施行以降、日韓経済協力や民間部門の交流が著しく減少するなど、これまでにない状況が続いている。それにより、両国の半導体関連の素材・部品・装備はもちろん、他産業への負の影響も増している。発表では、日韓輸出規制に触発された貿易摩擦が両国の経済や企業にどのような影響を及ぼしているのかについて実証分析を提示する。日韓の輸出規制による貿易摩擦が長期化すると、その負の要因はさらに拡大する恐れがあるため、その解決策の模索についても工夫する。

 上記の発表の後、村上研一(中央大学)氏と鄭炳武(ジョンビョンム、コットンネ大学校)氏が 討論者として登壇し、討論やコメントを行う。活発な共通論題の講演・発表・討論になることを願いたい。東アジアにおいては、社会科学としての学術研究を探求するものとして、相互尊重・対等平等の基本的立場の前提のもとに未来志向の形で関係改善を展望することが求められている。日韓中の共生と東アジアの安定と成長に貢献する様々な未来志向の視点を豊かに語れるシンポジウムとしたい。

 まだコロナ禍がいつ終息するか予測が難しい状況ではあるが、当学会としては「日韓経済経営の未来志向を探る」ため、学術研究・交流及び社会への貢献を一層努力する所存である。上述した基調講演や共通論題だけでなく、東アジア経済経営学会2021年度国際学術大会では、数多く自由論題も発表も予定している。闊達な研究発表の場になることを期待したい。本国際学術大会が成功裏に運ぶようになれるかどうかは、来賓の方々や当学会の会員の方々の力添えにかかっていると言えよう。ご協力を拝借しながら一層取り組んでいきたい。

東アジア経済経営学会2021年度国際学術大会プログラム

共通論題:「日韓経済経営の未来志向を探る」

<日 程>

8月21日(土)13:00 ~ 18:00

開場  12:45

開会のあいさつ  13:00 

 鞠重鎬 (横浜市立大学教授・東アジア経済経営学会会長)

 林達鎬(忠北大学校教授・韓日経商学会会長)

共通論題    : 13:05~15:20

総会      :15:20~15:45

休憩      :15:45~16:00(自由論題セッションへ移動)

自由論題分科会  : 16:00~17:45

閉会のあいさつ: 鳥居伸好(中央大学・本学会副会長)

         辺成祐(近畿大学・本学術大会実行委員長)

オンライン懇親会 : 17:45~18:00

(オプション)懇親会続き ~18:30

共通論題 (13:05~15:20)

テーマ:日韓経済経営の未来志向を探る

  • 共通論題シンポジウム登壇者・報告者・討論者

         司会:鞠 重鎬(東アジア経済経営学会会長)

  • 講演と報告(13:05~14:30)

 13:05-13:30 基調講演: 朱 丙起(ジュ ビョンギ, Biung-Ghi Ju)(ソウル大学校)

             「Climate Emergency and Just Transition」(英語による発表)

 13:30-13:50

 共通論題報告 ① 山田恭子(近畿大学)「誠信交隣 ― 文化理解と知新精神 ―」 

 13:50-14:10

 共通論題報告 ② 陳 建安(チン ケンアン)(中央大学)「中国から見た日韓経済関係深化の可能性」

 14:10-14:30

 共通論題報告 ③ 李鴻培(イ ホンベ)(東義大学校)「韓日間輸出規制の波及影響と解決方案」

 14:30-14:35 休憩

  • 討論と質疑応答

 14:35-14:45 討論者: 村上研一 (中央大学)

 14:45-14:55 討論者: 鄭炳武(ジョン ビョンム)(コットンネ大学校)

  • 全体質疑と総評(14:55~15:20) 

  参加者質問・報告者応答・討論

  総評: 笠井信幸(アジア経済文化研究所)

  • 15:20~15:45 総会     
  • 15:45~16:00 休憩(自由論題分科会へ移動)     
  • 16:00~17:45 自由論題分科会

  • 自由論題分科会 16:00~17:45   (報告時間:発表20分、討論等10分)

ZOOMのURL ・ID ・パスワード は共通論題と同一(ブレークアウトセッション)

・ZOOM運営:

辺成祐 (byun@bus.kindai.ac.jp)

「第1セッション」 

座長: 金奉吉(富山大学)

予定時間発表者論文題目討論者
16:05 ~ 16:35稲葉 和也
(山口大学)
山口県における中小企業に対する事業承継施策吉元 浩二
(創価大学)
16:40 ~ 17:10前原 ひとみ
(中央大学大学院)
「利潤率の傾向的低下法則」に内在する
諸矛盾の展開について
内橋 賢悟
(横浜国立大学)
17:15 ~ 17:45金 弘錫
(高崎商科大学)
企業のロジスティクス・イノベーションの
現状と課題
稲葉 和也
(山口大学)

「第2セッション」                

座長: 笠井信幸(アジア経済文化研究所)

予定時間発表者論文題目討論者
16:05 ~ 16:35金 明中
(ニッセイ基礎研究所)
新型コロナウイルスが企業の人事・労務管理に与えた影響とテレワーク実施の決定要因に対する分析安 煕卓
(九州産業大学)
16:40 ~ 17:10丁 圏鎭
(青森公立大学)
ソーシャルイノ―ベーションにおける個人と組織の役割黄 八洙
(浜松学院大学)
17:15 ~ 17:45吉村 さくら
(中央大学大学院)
コロナ禍における労働相談のケース分析金 明中
(ニッセイ基礎研究所)

「第3セッション」               

座長:伊東和久(県立広島大学)

予定時間発表者論文題目討論者
16:05 ~ 16:35洪 聖協
(東京未来大学)
北朝鮮企業における
管理体系の実態調査報告
李 精
(常磐短期大学)
16:40 ~ 17:10USUKI Tomoaki
MASUMITSU Tamaki ARAI Soichi
(Akita University)
A study on the impact of COVID 19
on local SMEs in Akita Prefecture
小熊 仁
(高崎経済大学)
    

「第4セッション」               

座長: 鳥居伸好(中央大学)

予定時間発表者論文題目討論者
16:05 ~ 16:35金 泰旭
(近畿大学)
韓 尚眞
(近畿大学大学院)
日本のお菓子メーカーの成長戦略について
――モロゾフ株式会社の事例を中心に――
鳥居 伸好
(中央大学)
16:40 ~ 17:10管野 啓一
(NPO法人JASC研究所)
損害保険自由化と代理店再編
――総合金融化・料率自由化・寡占化と代理店系列化――
西村友作
(中国・対外 経済貿易大学)

「第5セッション」 韓日経商学会特別セッション

座長: 韓基早(東義大学校)

予定時間発表者論文題目討論者
16:05 ~ 16:35白 寅秀
(大阪経済大学)
世界博覧会と芸術経営
-麗水世界博覧会の事例を中心に-
康 宇鎭
(ハンバッ大学校)
16:40 ~ 17:10安 兌爀
(昌原大学校)
ESG経営に関する一考察
ー日本と韓国の現状を中心にー
金 龍珉
(釜山敎育大学校)
17:15 ~ 17:45丁 海植
(情報通信企劃評價院)
韓国政府の低軌道通信衛星
R&D推進方向性研究
申 英愛
(忠北大学校)

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  • 閉会のあいさつ: 鳥居伸好(中央大学・本学会副会長

            辺成祐(近畿大学・本学術大会実行委員長)

  • 17:45~18:00 オンライン懇親会

(懇親会続きは18:30まで:オプション)